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2014-06-08 (Sun) [長年日記]

『パーフェクトRuby on Rails』

パーフェクト Ruby on Rails(すがわら まさのり/前島 真一/近藤 宇智朗/橋立 友宏)

今の Rails 界隈の Web 開発者の気分が大いに反映されていて、それが大変に気持ち良い。こんな Rails の本が読みたかった。

第一章は実に Ruby on Rails の解説書らしいはじまり。雰囲気は、どことなく『パーフェクト Ruby』と接続されている感もある。けれど、第二章、第三章と読み進めていくにつれて、少しずつ本書の印象はユニークなものへとなっていく。ほう。そして気付く。これはそうか「Ruby on Rails というフレームワークの解説書」ではないんだなと。

本書は四部構成となっている。そして、そのうち 2 つのパートに「実践」という冠が付けられている。この「実践」が含んでいるものを開くと、それは「今、現時点で Rails を選んで Web 開発するならこう」だろう。本書には筆者たちの「今、現時点で Rails を選んで Web 開発するならこう」がしっかりと込められている(これを知っておいてほしい、こういう情報がまとまっててほしいよね、この話題についてはこうだよ)。トピックの選び方に、筆者たちの「ふだん」を感じられる。だから、読んでいて気持ちが良いし、とてもいい。第8章なんて、とくに :-)

一般的な Rails の入門書が、Rails が引いているレールが通る有名駅の観光名所なんかを揃えた観光ガイドだとするなら、本書は、路線を実際に旅した人が「こういう旅をするなら今ならここは押さえとかないと」っていうものをまとめてくれているような、そんな感じだ。

今 Rails を使って Web アプリケーションの開発をしている現場であれば、間違いなく持っておいて損はない一冊。本書を仲間内で読みあわせながら「うちはどうだ」「これはどうだ」とやってみると、とってもいいんじゃないかな。

Tags: ruby book